- 内窓をつけてみたいけど、どれくらいの費用がかかるの?
- 相場を知りたい!
そんな声を受けて、二重窓リフォームの大まかな相場表を作ってみました。
リビング掃出し窓 2560mm✕1800mm | 11〜13万円 |
---|---|
洋室の窓 1650mm✕900mm | 3〜4万円 |
リビングから外に出る大きな掃出し窓の場合、内窓を設置する費用は11〜13万円(工賃含む)。
一般的な腰高窓は3万円程度です。
二重窓にする箇所がいくつあるかにもよりますが、意外にお手ごろな費用感だと思いますよ。
次に詳細な見積もりを見ていきましょう。
二重窓リフォームの詳細な見積もり例を出してみた
ここで詳細な見積もり例を出してみましょう。
内窓を設置する二重窓リフォームを中心に、その他の
- はつり工法によるサッシ交換
- カバー工法によるサッシ交換
との比較を行っています。
二重窓は費用が安く工期も短い
まずは内窓を設置する二重窓リフォーム。
- リビングのみ内窓を設置する
- 家の窓をすべて二重窓化する
という2つのパターンを見ていきましょう。
リビングのみ内窓を設置する
名称 | 仕様 | 数量 | 単位 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|---|
インナーサッシ | プラマードU 単板ガラス 1650×2000 材料費 | 2 | ヶ所 | 88,700 | 177,400 |
サッシ取付 | サッシ工 | 1 | 人日 | 24,300 | 24,300 |
小計 | 201,700 | ||||
諸経費(15%) | 30,300 | ||||
合計 | 232,000 |
上表はリビング掃出し窓(幅256cm✕高180cm)を2ヶ所断熱化することを想定しています。
内窓設置する二重窓リフォームは、施工が容易で工期が短いのが特徴です。
費用面でも抑えられるので、窓のリフォームとしては一番オススメしたいところですね。
ただ欠点として室内側に設置するために厚みが出てしまいます。
壁の厚みよりも突出してしまい、納まりが悪くなってしまうデメリットがありますね。
家にある窓すべてに内窓を付ける
リビングなど特定の部屋の窓を断熱化するだけでは、効果は限定的です。
結露対策としても二重窓化していない部屋に湿気が集中することで「かえって結露が酷くなってしまった」なんてことも。
住宅の断熱リフォームをするときは、家全体で行うのが理想です。
はつり工は費用が高く大掛かりな工事になる
はつり工法でのサッシ交換は、既存のサッシを取り外して新しいサッシに入れ替えるというもの。
窓まわりの外壁材を撤去する(はつり工法)のため、大掛かりな工事になりますね。
そのため工期も長くなり、費用がかさみます。
はつり工法によるサッシ交換は、耐震改修など大きなリフォーム・リノベーションとあわせて行うほうが良いでしょう。
カバー工法の費用はそれなりに安い
カバー工法によるサッシ交換は、はつり工法より手軽にできる方法です。
既存のサッシ枠はそのままに古いサッシ障子だけを外し、新しいサッシ枠とサッシ障子を取り付けるというもの。
内窓に似ていますが、比較的かんたんに高機能なサッシに交換できるというメリットがありますね。
二重窓リフォームの費用を安くするコツ
ここではリフォーム費用を安く抑えるコツについて考えてみましょう。
ガラスの種類を見直す
設置する内窓に入っているガラスの種類によって、本体価格は大幅に変わります。
窓ガラスの種類は大別して、
- 単板ガラス
- 複層ガラス
- Low-Eガラス
の3種類があり、下図のように構造や断熱性能が異なります。
もちろん断熱性能が高いに越したことはないのですが、やはり性能が高いと価格も高くなる傾向にあります。
単板ガラス (3mm) | 88,700円 |
|
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複層ガラス (3mm+A12+3mm) | 121,500円 | (+ 32,800) |
Low-E複層 (3mm+A12+3mm) | 150,700円 | (+ 62,000) |
上表は見積もり例で採用した、リビングの掃き出し窓用プラマードUの価格比較です。
ガラスのグレードによって1窓あたり3万円〜6万円の価格差があるのが分かりますね。
北海道や東北などの寒冷地であれば、真冬の外気温が低くなるのでグレードの高いLow-Eタイプの内窓が有効です。
しかし関東以南であれば冬でもそれほど外気温は下がりません。
したがって単板タイプ、または複層タイプでも十分な性能を発揮します。
お住まいの環境によって、適切な窓選びをすることで二重窓リフォームの費用を安く抑えることができますね。
補助金を活用する
二重窓リフォームは家庭でのエネルギー消費を抑える効果が高く、結果として二酸化炭素の排出量を抑えるという効果が期待できます。
したがって国や自治体では環境対策の一環として、窓などの断熱リフォームに対して補助金・助成金を設定しています。
例えば国の制度としては、
- 既存住宅における断熱リフォーム支援事業
- 次世代省エネ建材の実証支援事業
- 長期優良住宅化リフォーム推進事業
- グリーン住宅ポイント
といった事業で補助金を出しています。
また東京都では都全体の取り組みとして家庭における熱の有効利用促進事業があり、加えて新宿区・台東区・八王子市・武蔵野市といった市区町村単位の補助制度が充実しています。
これらの制度は同時に申請して併用することが可能なので、ぜひ有効に利用したいですね。
施工業者と値引き交渉をする
前段の見積もり例はメーカー標準価格を元にしているので、実際はある程度の値引きがあります。
施工業者さんによっては大量に発注することで仕入れ価格を抑えていることもあり、大幅な値引きも期待できますね。
値引き交渉するときのコツとしては、なるべくまとめて工事を発注すること。
例えばリビングだけ二重窓リフォームしたいという発注では、それほど値引き幅は大きくならないでしょう。
- 家全体を断熱リフォームしたい
- 二重窓と同時にキッチンやトイレを交換したい
- ウッドデッキも設置したい
という風にリフォーム工事をまとめて発注すれば、施工業者さんとしても嬉しいはずですよね。
そのぶん値引き交渉もやりやすくなるというわけです。
複数の業者見積もりを比較する(相見積もり)
新築したときのハウスメーカーの担当者に相談してみよう
以前から付き合いのある工務店にお願いしようかな?
もし二重窓リフォームに際して上記のように考えているのなら、ちょっと待ってください!
相場より高い費用で工事をすることになるかもしれませんよ。
付き合いがあるからと言って安くしてくれるとは限りませんし、特にハウスメーカーの場合は中間マージンが発生することで費用が高額になりがちです。
適正なリフォーム相場を知るには、いくつかの業者からそれぞれ見積もりをとって比較する(相見積もり)が欠かせません。
相見積もりには費用を安く抑える以外のメリットもあって、
- こちらの要望をキチンと聞いてくれるか?
- 提案や説明に説得力があるか?
- 工事後のアフターフォローは充実しているか?
といったポイントで業者比較ができるのです。
より満足度の高いリフォームを実現するには、相見積もりは欠かせない要素といって良いでしょう。
もし他にリフォーム業者の心当たりがないということであれば、無料のリフォーム業者紹介サイトを利用してみましょう。
地元で実績のある優良業者を紹介してくれますよ。
二重窓リフォーム体験談|実際に内窓設置した人の費用や効果をアンケートしてみた
ここで実際に二重窓リフォームを行った方へのアンケートをご紹介します。
二重窓にしようと思ったきっかけは?
窓リフォームをおこなったきっかけは、夏と冬の室内環境を維持するためでした。
我が家は築30年の木造戸建てで、まったくと言っていほど断熱効果を持っていない家です。夏はエアコンをフル稼働させても気温が下がることがなく、冬場に至っては暖房をつけても隙間風等で部屋を暖めることができませんでした。この問題を解決するにはどうしたらいいのかと調べたら、二重窓にすることで解消できることがわかりました。
施工業者はどうやって見つけましたか?
知り合いの工務店に頼みました。
費用はどれくらい?
1階の窓4ヶ所に内窓を設置してもらって、工事費用は25万円ほどでした。
リフォーム後の効果を実感していますか?
以前よりも断熱効果が増して室内の温度を一定に保てるようになりました。
エアコンの設定温度を一定に保てているおかげか、電気代もお安くなっています。
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